こんにちは、高野那々です。

今日は、本当によく聞かれる、

でも答えるのがとても難しい、

ある質問についてお話ししようと思います。

それは、

「自分を大切にするって、結局どういうことですか?」

という質問です。

あなたも、一度は考えたことが

あるんじゃないでしょうか?

カウンセリングでも、

よくこんな会話があります。

「もっと、自分を大切にしてあげてくださいね」

そうお伝えすると、

多くの方がこう答えるんです。

「はい…わかりました。やってみます」

でも、その表情を見ると、

正直、あまりピンと来ていないことが

伝わってくるんですよね。

それも、無理はないと思うんです。

だって、「自分を大切にする」って、

一体何をすればいいのか、

具体的にはわかりにくいから。

「自分を大切にする」で検索すると、

よくこんなアドバイスが出てきますよね。

「高級エステに行きましょう」

「美味しいものを食べましょう」

「好きなものを買いましょう」

「自分へのご褒美を」

確かに、それも悪くないと思います。

自分にお金をかけること、

時間をかけること。

それも、一つの形ではあります。

でも、正直に言いますね。

それだけで、本当に「自分を大切にしている」と言えるでしょうか?

高級エステから帰ってきても、

結局、彼からの連絡を待って

ソワソワしている自分がいたら。

美味しいスイーツを食べても、

食べ終わった瞬間に

「また食べ過ぎちゃった」って

自分を責めていたら。

それって、本当の意味で、

自分を大切にしているって言えるのかな、

って思うんです。

私が思うに、

「自分を大切にする」というのは、

何か特別なことをすることじゃないんです。

その前に、まず

「自分を知る」ことから始まるんじゃないかなって。

あなたは、

今の自分の心の状態を、

本当に知っていますか?

「私は今、何を感じているんだろう?」

「本当は、何が欲しいんだろう?」

「何が嫌で、何が辛いんだろう?」

そうやって、

自分の心に問いかけたこと、

最近ありますか?

多くの人は、

自分の本当の気持ちに、

実は気づいていないんです。

気づかないふりをしているのか、

気づくのが怖いのか、

それとも気づく余裕すらないのか。

理由は人それぞれだけど、

自分の心の奥にある”本音”を、

見ないようにして生きている。

たとえば、こんな経験はありませんか?

彼から

「今日は会えない」とLINEが来た。

あなたは

「大丈夫だよ、お仕事頑張ってね」

と返信する。

でも、本当は。

本当は、すごく寂しかった。

会いたかった。

「私より仕事が大事なんだ」って、悲しかった。

でも、その気持ちを認めたら、

「私って重い女だ」って

思われそうで怖いから、

無理やり笑顔を作って、

「大丈夫」って言ってしまう。

そうやって、

自分の本音を、

押し殺してしまう。

これ、自分を大切にしている

って言えるでしょうか?

自分の本音に気づいてあげること。

そして、その気持ちを

「そうだよね、寂しいよね」って、

まず自分が認めてあげること。

それが、

「自分を大切にする」ことの、

本当の第一歩なんじゃないかなって思うんです。

私たちは、

知らず知らずのうちに、

「いい人」を演じてしまうんですよね。

「わがまま言っちゃダメ」

「嫌われたくない」

「迷惑かけたくない」

そうやって、

自分の本音を飲み込んで、

相手に合わせて、笑顔を作って。

でも、そうすればするほど、

心の奥に、本当の気持ちが溜まっていく。

そして、ある日突然、

爆発してしまったり、

心が悲鳴を上げたりする。

「もう無理…」って。

それは、あなたが自分自身に、

あまりにも厳しすぎるから。

自分の本音を、

あまりにも大切にしてこなかったから。

ここまで読んで、

もしかしたらこう思った方もいるかもしれません。

「でも、自分の本音ばかり優先したら、わがままになっちゃうんじゃ…?」

その気持ち、よくわかります。

でも、ちょっと考えてみてください。

「自分の本音に気づく」ことと、

「その本音をそのまま相手にぶつける」ことは、

全く別のことなんです。

大切なのは、

まず、あなた自身が、

あなたの本音を知ってあげること。

「ああ、私は今、寂しいんだな」

「私は今、認めてほしいんだな」

「私は今、疲れているんだな」

そうやって、

自分の気持ちに気づいて、

受け止めてあげる。

それだけで、

心はずいぶん軽くなるんです。

そして、その上で、

「じゃあ、どう伝えようか」

「どう行動しようか」

と考えればいい。

でも、多くの人は、

その第一歩である

「自分の本音に気づく」ということすら、していないんです。

ここまで読んで、あなたの中には、

きっとこんな問いが浮かんでいるんじゃないでしょうか。

「じゃあ、どうすれば、自分の本音に気づけるようになるの?」

「どうすれば、自分を本当の意味で大切にできるようになるの?」

そうですよね。

それが一番知りたいことですよね。

実は、その答えには、

あなたの「思考の癖」や「過去の経験」が、

深く深く関わっているんです。

そして、その根っこの部分に気づき、

少しずつ向き合っていくことができれば、

あなたは自然と、

自分を大切にできるようになっていくんです。

でも、この話は、

本当に繊細で、

一人ひとり違うものなんです。

だから、YouTubeやブログで

軽くお伝えできるような、

簡単なものではないんですよね。

近々、もっとじっくりと、

あなたの心に寄り添いながら、

この大切なお話をさせていただける場を作ろうと思っています。

最後に、今日のお話で、

ぜひ覚えておいてほしいことがあります。

「自分を大切にする」というのは、高いものを買うことでも、特別なことをすることでもない。

まずは、

あなたの心の奥にある“本音”に、

気づいてあげることから始まるんです。

「私、本当はどう感じているんだろう?」

その問いを、

自分に投げかけてあげてください。

そして、どんな答えが返ってきても、

それを否定しないで、

「そうなんだね」って、受け止めてあげてください。

それだけで、あなたは一歩、

自分を大切にする方へ、進んでいるんですから。

あなたの本音は、

あなたに何を伝えようとしているんでしょうね。

その答えに、一緒に辿り着きましょう。

高野那々