こんにちは、高野那々です。
ゼロの法則とは何か、ご存知でしょうか?
「こんなに幸せな経験をしてしまったから、次はきっと嫌なことが起きる」
「今年1年分の運を使い果たした」なんて言うことがありますよね?
想像以上にラッキーなことや幸せな出来事があると、こんなふうに言う人が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、幸せになるためには本当に嫌なことを経験しないといけないの?
ゼロの法則って何?
というお話をしてみたいと思います。
ゼロの法則って何?
ゼロの法則とは、人によって若干解釈に違いがあるように思いますが、「人生のうちに良いことも悪いことも同じくらいある」、つまりプラスとマイナスが同じくらいあるという意味で使われていることが多いようです。
「幸せな経験をしたからきっと嫌なことが起きる」とか、「1年分の運を使い果たした」と言う言葉は、ゼロの法則が無意識のうちに私たちの生活に根付いている証拠と言えるのかもしれません。
そこで疑問に思うのが、「幸せになるためには本当に嫌なことを経験しないといけないのか?」ということではないでしょうか。
「良いことのあとには必ず悪いことが起きる」「良いことを経験するためには悪いことを経験しなければいけない」と信じ込んでしまうのは少し危険です。
なぜなら、そのときは自分にとって嫌な経験だったり、つらい経験だったりしても、その経験があったからこそ自分の本当の幸せにつながることがあるからです。
辛い思いや苦しい思いをしている真っ最中にいると、その先に明るい未来があることを信じるのって難しいですよね。
未来のことは誰にも予測できないので、実は明るい未来が待っていたとしても、辛い思いをしている時点ではそのことに気付くことはできません。
この経験があったから今があると思えるのは、辛い経験や苦しい経験を乗り越えて自分が望む現実を手にしたときに初めて気が付くものなのです。
ゼロの法則とは、「本当に幸せになるために嫌な経験が必要になる」とか、「良いことと悪いことは同じくらいに起こる」といった意味合いだけではなく、「自分が幸せになるために必要な経験だからこそ、自分にとって良くないと感じることも起きる」「良くないことと良いことは同じくらい起きる」と言えるのではないかなと思います。
自分にとって辛いことや苦しいことが起きたときは幸せの入口が開いた証拠?
私たちの生活の中には、光と影、幸せと不幸せ、喜びと悲しみなど反対の意味を持つ言葉や出来事があります。
幸せと不幸せは逆の状態を表していますが、辛い経験や苦しい経験を知っているからこそ幸せを感じられるのではないかと思うのです。
毎日が楽しくて、幸せなことばかりだったとしたら、それが当たり前になってしまって、自分が幸せだと気付くことができないかもしれません。
辛い経験や苦しい経験を知っているからこそ、幸せを感じることができると思いますし、失敗から学べることもたくさんあります。
ゼロの法則があるのだから、幸せになるためには辛いことや苦しいことを経験しなければいけないと思ってしまうとさらに辛くなってしまいます。
しかし辛いことや苦しい経験をしたときには、「幸せの入口が開いた証拠だ」と思えれば辛い気持ちが少しは楽になれるかもしれません。
ゼロの法則を恋愛に活用する方法
ゼロの法則を恋愛に活用する方法をご紹介するために、ある方の体験談をシェアしたいと思います。
Aさんは、ある男性のことが気になるようになりました。
気になるだけの存在から、いつの間にか彼のことが好きになっていたそうです。
でも、後になって、その男性には奥さんがいることがわかりました。
すでに彼が好きになってしまったAさんは、奥さんと別れてほしい、彼と結婚したいと強く願うようになりました。
しかし、どれだけ願っても彼が奥さんと別れることはありませんでした。
彼の離婚を願うことに疲れてしまったAさんは、もし彼と縁があるのであればいつか結婚できる日が来るかもしれない、もしかしたらAさんよりも素敵な人に出会えるかもしれないと気持ちを切り替えることにしました。
しばらくしたある日、彼は奥さんと離婚し、Aさんは彼から告白されたそうです。
2年間のお付き合いを重ねた結果、彼からプロポーズされて本当に結婚することになったそうです。
ゼロの法則には、プラスとマイナスを合わせるとゼロになるという意味があります。
Aさんにとってプラスになることを望んでいる間は願いが叶うことがありませんでしたが、気持ちが苦しくなったAさんがマイナスの方向に気持ちを切り替えた途端、結婚という最高のプラスの出来事が舞い込んできたのです。
良いことだけを起こしたいと強く望んでしまって上手く願いが叶わないときは、ちょっとだけ考え方をマイナスの方向にシフトしてみるとゼロの法則がうまく動き出すのかもしれません。
最後に
ゼロの法則とは、人によって捉え方が変わる法則なのではないでしょうか。
「自分の人生の中で良いことと悪いことは同じくらい起きるからプラスマイナスゼロになる法則」と考えることもできますし、「プラスを体験するためにマイナスを体験する必要があるから良いことと悪いことが同じだけ起こる」と考えることもできます。
同じ法則ならば、自分にとってプラスになるように理解したいですね。
一生懸命プラス思考で頑張ってもなかなか現実がうまくいかないときは、Aさんのように少し力を抜いてマイナス方向にシフトしてみると、一気にプラスの方向に現実が変わり出すことがありますよ。