こんにちは、高野那々です。
今日は相談回です。
「彼の家庭を壊したくないけれど、彼の愛を独り占めしたい」というご相談にお答えしていきます。
ご相談
彼の家庭を壊すつもりはありませんが、彼からの愛情を独り占めしたいと思ってしまいモヤモヤします。
いつか飽きられて、捨てられるのも怖い。
周りにバレて、信用を無くすのも怖い。
彼の家族にバレて、傷つけるのも怖い。
と考えてしまい、このまま関係を続けていいのかわからなくなります。
それでも離れたくないという気持ちの板挟みで苦しいです。
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ご質問の趣旨としては、これからどうしたらいいのか?ということです。
私は、この方が、方向性を自分で決めることができるように、この苦しみから解放されることを1つの目標として、お答えしていきたいと思います。
ダブルバインド
皆さんは、『ダブルバインド』をご存知ですか?
日本語で『二重拘束』です。
意味は「2つの矛盾したメッセージの間で板挟みになり、ストレスを感じる状態のこと」
通常は、人からやられ、自分がその被害者になることで、「ダブルバインドされた」と言います。
しかし、この方の場合のように、自分で自分にダブルバインドをかけてしまうことがあります。
例:人からやられる場合
職場の上司に「わからないことがあったら、何でも聞きなさい」と言われていたため、わからないことを聞いたら「そんなこともわからないのか!自分で考えろ!」と一蹴されてしまいます。
「聞いてきて」と言われたにも関わらず、断られたということは、とても苦しく辛いことで、上司のことを信じられなくなってしまいます。
これは、自分がダブルバインドの被害者になっているたとえです。
例:自分自身が無意識にダブルバインドの加害者になっている場合
よくあるのは親子関係です。
「今日は好きなおもちゃを1つだけ買ってあげるよ。なんでもいいから好きなものを選んできなさい」と子供に伝えます。
しかし、子供が喜んで選んできたおもちゃの値段が想像以上に高かったとき、「こんなのダメ!違うおもちゃを選んで来て!」と言ってしまいます。
子供の立場になってみると、親のことが信頼できなくなってしまいそうです。
このようにダブルバインドでは、自分が被害者になることがあると同時に、知らず知らずのうちに自分がその加害者になってしまうこともあるのです。
ダブルバインドのコミュニケーションは、非常にストレスが溜まります。
いいと言ったものをダメと言われる、この2つの矛盾したメッセージを繰り返すことによって、人のことを信頼できなくなってしまいます。
そして、自分が選んだことを否定されるため、自己肯定感は下がり、何事も自分で決断できなくなってしまうのです。
このダブルバインドを、セルフでしてしまう場合があります。
それが、このご相談者様の状態です。
「彼の家庭を壊したくないけれど、離れることもできない」
という無限ループにはまってしまっているのです。
ダブルバインドの解き方
では、どのようにこのダブルバインドを解いたらいいのでしょうか?
人からのダブルバインドの場合
相手に対し、「なぜそう思ったのか?」「なぜその行動をとったのか?」と聞いていきます。
つまり、小さな抵抗をすることが第1歩になります。
そうすると、相手も言っていることが矛盾していることに気づく場合があります。
そして、自分もそのダブルバインドをしっかりと認識し、相手に投げかけることで、被害者から抜け出すことができるようになるのです。
セルフのダブルバインドの場合
「もし誰からも反対されず、何の制限もなかったとしたら、本当に自分が行きたい方向はどっちだろう?」
と、自分に聞いてあげてください。
このように、自分で自分に質問していくことで、無限ループから抜け出すことができるのです。
回答
起こっていない、怖いことばかり考えてしまうのは、たくさんの恐れが自分を縛ってしまっているからです。
もし日常で、悪い妄想が浮かんでしまったら、「それは置いておいて、自分はどうしたいの?」と、自分に聞いてあげましょう。
それが、自分の気持ちを大切にすることになり、自分の進みたい道も決まることになります。
訳あり恋愛ならば特に、自分が自分の一番の理解者になり、自分のしていることにGOサインを出してあげることが、なによりも重要です。
ぜひ今回の内容を参考にしていただき、自分の心をどんどん楽に解放していただきたいと思います。
ダブルバインドは、かなり重要なポイントです。