こんにちは、高野那々です。
これまでにもお伝えしてきましたが、
「子供がいるから離婚できない」「愛妻家だから離婚はしない」
これらは、あなたの思い込みです。
ここでは、あなたの思考を変える方法についてご説明します。
思考を変えると行動が変わり、人生が変わりますよ!
あなたの幸せな人生のために、思考を変えるステップについて学んでいきましょう。
思考を変えるとは?思考を変えると行動が変わる
思考が変わると行動が変わるということを、聞いたことがありますか?
たとえば、大好きな彼に「愛してるよ」と言ってもらえたら、彼に愛されているという自信が持てますよね。
「愛されている」という自信があるときは、もっと彼のためにきれいになりたいと思いますし、ダイエットしようかな?とか、かわいい洋服を買いに行こうかな?という気持ちになったりすると思うのです。
でも、「本当は私よりも家族や奥さんの方が大切なんじゃないか…」という気持ちでいるときは、彼の気持ちがわからなくなって不安になったり、街にいる仲が良さそうなカップルを見るだけで嫌な気持ちになってしまったり、外に出たくなくなってしまったりする人もいるでしょう。
つまり、思考が変わると行動が変わるということは、良い気分でいれば前向きな行動をしたい気持ちになりますし、嫌な気分になっているときは行動も後ろ向きになってしまうということなんです。
では、前向きな思考になれないときは、どのようにすれば思考を変えることができるのでしょうか。
実際に思考を変える方法についてご紹介します。
思考を変える方法は自動思考を変えること
人間は、1日に6万回の思考を繰り返していますが、6万回の思考について自分が今、何を考えているのか、すべてを自覚し、把握している人はいません。
なぜなら6万回のほとんどが、無意識のうちに目の前に起きている現象と過去の経験をリンクさせて自動的に感情が生み出されているからです。
つまり、自分の意思ではなく、反射的に思考している状態になっているのです。
自動思考とは
自動思考とは、認知行動療法で使われる言葉で、目の前で起こっている状況に対して、非常にすばやい反応で自動的に沸き上がる思考のことをいいます。
思考という言葉にピンとこない人は、「感情」という言葉のほうがわかりやすいかもしれません。
たとえば、過去に大勢の前でプレゼンをしたときに、極度の緊張状態になってしまい、声がうわずり、話そうとしていた内容を全部忘れてしまった経験があるとしますね。
しばらくして、また同じように大勢の人の前でプレゼトしないといけない状況になった場合、当日を迎える前に「また失敗したらどうしよう」「怖い」「やりたくない」といった感情が沸き上がってきます。
現実は人前で話している状態になっているわけではないのに、話さなければいけないと考える(思考した)だけで、過去に感じた感情が自動的に沸き上がってきてしまうのです。
このような状況になってしまうことを、認知行動療法では「自動思考」といいます。
認知行動療法とは
自動思考が穏やかなものであればストレスのない生活を送ることができますが、極端な思い込みや自動思考が極端で、飛躍的な解釈をしてしまう場合、自動思考が本人を苦しめてしまうことがあります。
こういった思考を持ってしまったときは、現実的な思考を取り戻し、気持ちと行動をおだやかに変化させることを目的に思考を変化させるといった治療法があるのです。
それが認知行動療法です。
このような極端な思考は「認知の歪み」と呼ばれていて、認知の歪みには次のようなものがあります。
1. 根拠のない決めつけ:理由は特にないのに結果を決めつけてしまう
2. 白黒思考:物事は白か黒しか結論がないと思ってしまう
3. 部分的焦点付け:自分の苦手なことなどが記憶として強調される
4. 過大評価・過小評価:他の人から見ると普通のことでも過大評価、過小評価してしまう
5. べき思考:「こうあるべき」という思考が強い
6. 極端な一般化:結果がわからないのに絶対にこうなると思い込んでしまう
7. 自己関連付け:原因が他にあったとしても自分の経験に関連付けて自分の責任だと感じる
8. 情緒的な理由付け:緊張すると必ず声がうわずるなど過去の経験と関連付けてしまう
9. 自分で実現してしまう予言:失敗すると思い込んでいるので、思い込んだ通りの現実が起きてしまう
認知行動療法の場合は、気分障害や不安障害のある患者さんに対しての治療法の1つです。
しかし、極端な思考や飛躍的な解釈とまではいかなくても、過去の経験を元に無意識に感情が沸き上がるという経験は、誰もが経験しています。
なぜ自動思考を変えることが大切なのか
認知の歪みの項目の中に、「自分で実現を予言する」という項目がありますね。
これは、「絶対にこうなる」と強く思い込んでいると、現実に思っていることが実現してしまうという意味の現象です。
たとえば、1枚しかない用紙に宛名を書かなければいけない場合、絶対に間違えてはいけないと強く思っていると、自分の意思とは違う力が働いているかのように書き損じてしまった経験はありませんか?
これまでご紹介してきたように、自動思考は自分の意思ではなく、今までの経験などを元に自動的に沸き上がる思考(感情)です。
つまり、自動思考は無意識に強い思い込みの状態になり、起きてほしくないことに意識を集中している状態になってしまうため、その結果、起きてほしくないことを自分で引き寄せてしまっているのです。
自動思考を変える方法
自動思考は、過去の自分の経験から自動的に沸き上がる感情というご説明をしましたが、では自動思考は、どのようにすれば変えることができるのでしょうか。
自動思考を変えるためには、起きてほしくないことを考えていたり、嫌な気持ちや不安な気持ちになってしまうことを考えていると気づいたときは、起きて欲しいことを考えるようにしたり、嬉しくなったり、楽しい気持ちになることを考えるように意識の切り替えをしましょう。
とはいっても、気分が落ち込んでいるときは、楽しい気分にもなれませんし、嬉しくなることを考えるのが難しいときもありますね。
そんなときは、自分が何について考えているのかを認識し、考えることをやめる練習をしてみてください。
うまく思考が停止できないときは、まったく別のことを考えてみましょう。
たとえば、「今日の夕飯は何を食べようかな」のように誰もが普通に考えられることに意識を集中すると、比較的簡単に思考を切り替えることができるのでおすすめです。
不安な気持ちや怖いという気持ちは、楽しい気分や幸せな気分になるよりも考えやすいという性質があります。
なぜなら、不安や恐怖心は自分を守るために必要なものだからです。
思考を停止しようとしたり、別のことを考えようとしても、最初はうまくいかないかもしれません。
ですが、意識をして継続していくうちに、思考の切り替えができるようになっていきます。
恋愛において考え方を変える方法はある?
恋愛において考え方を変えるための効率的な方法としておすすめなのは、恋愛の主人公は彼ではなく、あなたなのだということを、理解することから始めてみることです。
彼の彼女があなたなのではなくて、あなたの彼氏が彼だということです。
あなたの頭の中の思考の世界は、あなただけのものです。
あなたの思考の世界では、あくまでも主人公はあなたでなければいけません。
誰かの言葉で、無理矢理あなたの思考を変える必要はないのです。
あなたの思考の中の自分が、幸せでいることができれば自然と行動が変わります。
正確にいうと、行動を変えたくなります。
行動が変われば、いつの間にかあなたの理想としている思考の世界と現実がリンクして、現実の世界も必ず変わると信じてみてください。
最後に
思考を変えるとどんなことが起こるのか…についてご説明してきました。
恋愛中は、彼の気持ちが気になり、あれこれ不安な感情が沸き上がってくるというのは、誰もが経験する当たり前の感情です。
特に、好きになった彼に奥さんがいたらなおさら不安になりますよね。
ですが、あなたの思考(考えていること・感情)は、現実を変える強力なパワーを持っています。
できるだけ自分が楽しい気分になる思考を、意識的に選択してみてください。
それが難しいときは、不安になることを考えるのはやめて、おいしいランチでも食べに行きましょう。
あなたが幸せな気持ちで過ごすだけで、必然的にあなたが幸せになるための行動を起こしたくなります。
そして、いつの間にかあなたの理想としている現実が、目の前に現れる日が来るでしょう。