こんにちは、高野那々です。
今回のテーマは、親への恨みを抱えているあなたへ。
「親とは関わりたくない」
「親は最低の人間だ」
「親のせいで自分は幸せになれない」
このようなお悩みをお持ちの方が、私のところにいらっしゃいることがあります。
この恨みを、どのように消化したらいいのでしょうか?
今回は少しシリアスなお話になるかもしれません。
しかし、もしあなたが当てはまるところがあるようなら、ぜひ私のお話を聞いてもらえたらと思います。
高野那々の体験について
この場を借りて告白します。
私は、両親を長年恨んでいました。
親との確執がずっとありました。
先日母と話をする機会があり、私は腹を割って話そうと決めていました。
母に「私のこと恨んでいた時期もあったんじゃない?」と聞かれ、「もちろんあったよ」と、母に伝えました。
「すごく憎かったし、もう関わり合いたくないと思ってたこともある。嫌いだったことも、恨んでたこともあるよ」
しかし、最終的には、これからを見ていこう。
これから2人で、いろいろな思い出を作ったりしていこうと話しました。
数年前までは、こんな話ができる状態ではありませんでした。
私は「自分の人生がこういう風になったのは両親のせいだ」と長年思っていました。
両親は、私が小学生の時に離婚し、父に引き取られました。
母を求めていた時に、母は別の男性と一緒になることを選んだため、「捨てられた」と思いました。
「愛されていないんだ」「必要とされていないんだ」と思っていました。
だから、親を傷つけてやろう、困らせてやろう、自分が間違ったことをしたと分からせてやろうと考え、中学生の時に家出をし、一切両親に連絡をせず、2年間帰りませんでした。
私の「親を傷つけてやろう」というミッションは成功したかのように見えました。
しかし、私の心は一切満たされませんでした。
ただただ虚しかったのです。
それで両親との関係が良くなったかというと、そんなこともありませんでした。
恨みから幸せへ
私がこのような自分の体験から導き出した結論は、
「恨みを抱えていることは、自分のことを少しずつ破壊していることなんだ」
ということに気づいたのです。
これを、親に対してだけではなく、すべての人間に対し、恨みを抱えている方にお伝えしたいと思っています。
恨みは簡単には手放せません。
だから、恨みを持っていてもいいのです。
ただ、「自分を破壊している」ということだけは認識し、そのうえで自分が今後どうするか決めましょう。
相手をどれだけ心の中で痛めつけるイメージをしても、結局自分の心は晴れません。
それならば、「親のせいで自分の人生こうなった」という立場を、下りてみませんか?
誰もあなたの人生を決定づけることはできません。
誰もあなたを不幸にすることはできません。
あなたにしかできないのです。
自分を不幸にするのも、幸せにするのも、あなただけです。
自分で決めていることです。
あなたは幸せになっていいし、幸せになる権利を持っています。
このことを、どうか忘れないでください。
あなたは、自分で自分を自由にすることができます。
しかし「恨みを手放すなんて簡単にはできない」「幸せになんて私はなれるわけがない」と思う人もいるでしょう。
そのように思う自分も、ダメな私と思わず、受け入れてあげてください。
恨みを抱えている自分、相手を許すことができない自分を許してあげてほしいのです。
いきなり相手を許したり、何事もなかったかのようにその後の人生を過ごすことはできません。
私は長年恨みを抱えてきたからこそ、それがどれだけ難しいことか、よくわかります。
自分は自分で幸せになることもできるし、不幸でい続けることもできます。
親のせいにし続けることもできるのです。
それは、すべてあなたが決めることです。
だから初めの一歩として、まずは自分を許すということをやって見てください。
最後に
今回は、カウンセリングをさせていただく中で、親への恨みを長年手放すことができずに悩んでいる方が少なかったため、『恨み』をテーマにお話させていただきました。
私の体験が、少しでも恨みを抱えていて辛いという方に、届けば良いなと思います。
恨みと距離を置いて、楽な人生を、生きやすい人生を送れるようになることを願っています。