こんにちは、高野那々です。
「彼のことが大好きだけど、彼には子供がいるから離婚できない」「離婚すると子供がかわいそうだから、彼はきっと離婚できないだろう」そんなことを思っていませんか?
「両親が離婚したら子供がかわいそう」これは本当に正しいでしょうか?
もしかしたら、あなたのただの思い込みかもしれませんよ。
子供が小さいときは確かに子供一人で生きていくことができないので、親のサポートは必要不可欠です。
でも、親のサポートが必要であることと、離婚ができないことは別の問題です。
ここでは、「子供がいるから離婚できない」と思い込んでしまっているあなたにメッセージをお届けします。
子供がいるから離婚できない…それってホント?
子供がいるから離婚できないと思っているあなたに質問です。
子供がいると離婚できないと思う理由は何ですか?
・離婚したら子供がかわいそうだから
・離婚したら、奥さんが生活ができなくなるという不安から、奥さんが離婚に応じないから
・彼に、「子供がいるから離婚できない」と言われているから
きっと、人によってさまざまな理由があると思います。でも、ちょっとだけ考えてみて欲しいのです。
・子供がいる人は全員離婚経験がないですか?
・子供がいて離婚した人を見たことはありませんか?
・離婚した家庭の子供は全員不幸で、かわいそうな子ですか?
そんなことはないですよね。
子供がいても離婚している人はたくさんいますし、子供がいても離婚をして、その後本当に幸せになれる出会いがあって、自分もパートナーも子供も幸せになっている人はたくさんいます。
子供がいるから離婚できないと考えている人は、本当は「離婚できないと思い込んでいるだけ」、「子供を理由に離婚できないと決めつけているだけ」、「子供がいることを理由に彼のことを信じ切れていないだけ」ではありませんか?
「子供がいるから離婚できない」「親が離婚したら子供がかわいそう」というのは、実はあなたの単なる思い込みなのです。
日本における夫婦の離婚率
少し前のデータになりますが、平成20年の離婚件数は、251,136件です。
このうちの子供がいる夫婦の離婚件数と離婚率は、107,302組(42.7%)子供がいない夫婦の離婚件数と離婚率は、143,834組(57.3%)というデータがあります。
このデータからも、離婚には「子供がいる」「子供はいない」ことは関係がないことがおわかりいただけたと思います。
離婚は、あくまでも夫婦間の問題です。子供がいる、いないは関係ないのです。
参考:平成21年度 人口動態統計特殊報告、離婚に関する統計より抜粋
親の離婚は子供のストレスになる?
離婚する上で子供がいる、いないは関係ないというお話をしましたが、親の離婚が子供にまったく影響がないかというと、そういうことではありません。
親が離婚することで、子供は父親または母親と一緒に暮らすことになります。
今まで同じ家に父親と母親がいたのに、離婚後はどちらかの親と一緒に暮らすことはできなくなるなど、生活の環境が変わってしまいます。
父親も母親も両方好きだった子供にとっては、どちらかの親と離れ離れになることで寂しい思いをすることもありますし、ストレスを感じる子供がいることも事実です。
ですが、自分がいるからお父さんとお母さんは我慢して一緒にいると感じてしまうと、それが逆に子供のストレスになってしまうことがあります。
親が幸せになれなければ子供も幸せにはなれない
「子供のために離婚しない」というのは、よく聞く話ですね。
ですが、一緒にいることにストレスを感じている両親の元にいる子供は、両親が離婚しないほうが本当に幸せなのでしょうか。
両親は揃っていても、父親と母親の仲が悪く毎日ケンカをしているのを見ている子供と、離婚はしてしまったけれど、毎日笑顔で過ごしている親を見ている子供では、どちらが幸せなのでしょうか。
子供は、一般的には自分の父親と母親が大好きです。
子供が小さければ小さいほどその傾向は強いでしょう。
大好きな両親が自分のために我慢をして嫌な思いをしていると知ってしまったら、子供は悲しい思いをしてしまうのではないでしょうか。
誰かを好きになることは、とても自然なことです。
ですが、結婚をしたあとに心が離れてしまうことも、仕方がないことです。
そして、結婚をしたあとに、パートナー以外の別の誰かを好きになってしまったとしても責めることはできません。
「たまたま、出会ったタイミングがうまくいかなかった」それだけのことです。
子供がいる男性は、仮に離婚をすることになったとしても、自分が幸せになれば子供も幸せになれると考えている人が多いです。
父親も母親も幸せでいれば、子供は必ず幸せになります。
離婚した家庭の子供が苦しんでしまう本当の理由
両親が離婚したあと不幸になってしまったと感じる子供の話を聞いたことがあるという人も多いでしょう。
現実としては、両親の離婚後に子供が不幸になったと感じていることが多いので、両親の離婚が原因だと考える人が多いのですが、両親の離婚後に子供が不幸になってしまう本当の理由は、離婚ではありません。
「離婚してしまったから、子供がかわいそう、子供が不幸だ」と感じている親に育てられ、周りの人からも両親が離婚してかわいそうだと言われ続けることが本当の原因です。
だとしたら、離婚してもみんなが幸せになる方法もわかりますね。
離婚は、彼と奥さんと子供とあなたが、本当に幸せになるためだと決意することです。
そしてあなたには、彼と子供の幸せだけではなく、自分自身の幸せと奥さんの幸せを心から願ってほしいのです。
奥さんは、あなたにとってある意味ライバル的な存在ですから、素直に心から奥さんの幸せを願うのは難しいという人もいるかもしれません。
ですが、離婚したあとに奥さんが今よりももっと幸せになれたら、結果として彼とあなただけではなく、彼の子供も幸せになれるのです。
それに、誰かの幸せを願うことは、あなた自身の幸せを願うことにも繋がります。(相手は鏡なので)
人を好きになるのは、誰もが経験する当たり前のことです。
たまたま、出会いのタイミングが合わないと、好きな彼が結婚していたり、子供がいたりします。
ですが、彼と離婚することで奥さんと子供は不幸になるわけではありません。
奥さんは、彼よりももっとふさわしい人に出会うために離婚する必要があったので、離婚することになっただけにすぎないのです。
だから彼が離婚したからといって、あなたが負い目に感じることは何もありません。
あなたと彼も、奥さんと子供も、今よりもっと幸せになれるのが当たり前なのです。
最後に
子供がいるから離婚できないという考えは思い込みです。
離婚は決して悪いことではありませんし、両親が離婚したからといって必ず子供が不幸になるわけでもありません。
離婚は後ろめたいもの、離婚したら子供が不幸になるものという親の思考が、子供に後ろめたさを感じさせたり、子供が不幸だと感じてしまう現実を引き寄せてしまうのです。
離婚は、あなたと彼と奥さんと子供が、今よりももっと幸せになるために必然的に起きた出来事の1つに過ぎません。
あなたも彼も奥さんも子供も幸せになるためだという覚悟と決断をして離婚をすれば、不幸になる人は誰もいないのです。
子供がいるから離婚できないと彼から言われたときは「それだけ私との未来を真剣に考えてくれたんだ」と思って、まずは自分自身の幸せを考えてみてください。
そして、今回の記事の内容を、思い出していただければと思います。
そうすれば、みんなが幸せになれる日が訪れるのは、夢物語ではなくなります。