こんにちは、高野那々です。
今日は、私の人生を変えてくれた、1冊の本をご紹介したいと思います。
大谷翔平選手も、渡米前に読んでいたと言われる本です。
中村天風さん「運命を拓く」
この本の要約やレビューは、たくさんの知識人の方々がされているので、純粋に要約を知りたい方は、ぜひそういった方の動画をご覧になってください。
今回この本をご紹介するにあたって、私にしかできない解説は何だろうと考えた結果、私自身が実際にこの本を読むことで、どのように現実が変化していったのか?ということをご紹介したいと思います。
天風さんの経歴
明治9年生まれ。
元々軍事探偵としてスパイ活動をしていましたが、肺結核を患ってしまいました。
当時、決定的な治療薬がなかったため、死に至るような怖い病気でした。
その苦しみの中、ヨガの先生に出会い、その人に弟子入りし修行することで、病気が改善します。
その中で得た悟りや知見を、いろいろな人に伝えるという活動を、亡くなる92歳まで行っていたそうです。
このような、波乱万丈の人生を送ってきました。
病気が改善したということは、本当に『病は気から』を地で行く人だなと感じました。
天風さんの教え
私がこの本を読んだことでどう変わったのでしょうか?
そして、特に素晴らしいと思った教えを、2つお伝えしたいと思います。
心を積極的にしなさい
人間として完璧に生きるなら、必要な考え方です。
『不思議な不思議な生命の力は、肉体にあるのではない。霊魂という気の力が肉体を活かしている』
と天風さんはおっしゃっています。
これは、普段あまり意識しないかもしれませんが、とても重要なことです。
要するに、潜在意識があなたを動かしているということなのです。
つまり、消極的なことを思ったり考えたりする行為は、真理を冒涜する。
罰が当たる、とまで言っています。
それほど、消極的な心でいるということはよくないということです。
この本に何度も出てくる名言として
人間の健康も運命も、すべて心一つの置きどころ
この言葉に出会った時、私は雷が落ちてきたかのような衝撃で、周りの目を憚らず号泣してしまいました。
「私は今までどんな勘違いをして生きてきたんだろう」という衝撃と共に涙が止まらなかったのです。
世の中にはたくさんの名言が溢れていると思いますが、そこまで心を動かされることはありませんでした。
天風さんの半生を最初に読んだ時、どれだけの苦しみと絶望感に打ちひしがれたのだろうと思いました。
肺結核を患い、禅の指導者のところへ行ったり、名医と言われる人に救いを求めたり、宗教に救いを求め、牧師のところに行ったり。
そんな紆余曲折を経て、『人生は心一つの置きどころ』という真理に、自ら辿り着いたのです。
その背景を考えた時に、この言葉はすごい力を持っていると、私の心に刺さりました。
言葉の使い方
この本の中に、「言葉を大事にせよ」ということが書いてあります。
私は、言葉を大切にするように毎日意識しました。
また、この本の教えに「心を積極的観念で満たす」とあるため、言葉の使い方を徹底的に意識しました。
例えば「死んでもお金がない」「もう無理」「死にたい」などを言わないようにしました。
言わないだけでなく、心の中で思うこともやめるようにしました。
自分が、自分の言葉に尊敬できるような言葉を使っているか?
と、書いてあります。
自分が発した言葉によって、自分が傷ついてしまったり、自分が嫌な気持ちになるということは、とてももったいないことだなと気づきました。
この本の中に、誦句(アファメーションみたいなもの)がたくさん出てきます。
「常にこういった誦句を唱え、積極的な言葉を作る習慣を持ちなさい」と言っています。
・勇気のある言葉
・お互い喜び合えるような言葉
・お互い傷つけない言葉
・善良な言葉
このような言葉を使っていきます。
もちろん最初は苦労しました。
いつでも頭の中には、人に対する「死ね」という言葉が飛び交っていたため、それをいきなり根こそぎ変えるということは非常に難しいです。
しかし、天風さんは「習慣になれば、大変な努力は必要ない」と言います。
習慣化するまでは、もちろん苦労しますが、一度習慣化してしまえば、その考え方が板に付いてきます。
今までネガティブな言葉しか使っていなかったのに、自然とポジティブな言葉を選ぶことができるようになっていきます。
そこで思考回路が変わり始めるのです。
高野那々の人生がどう変化したか
・周りに攻撃的な人がいなくなった
・ラッキーだと感じることが増えた
・人に対して激しく怒ることがなくなった
・人を見下す気持ちが減り、尊敬や感謝が増えた
・仕事を休みがちだったのが、体調崩さずにエネルギッシュに仕事ができるようになった
これは非常に大きいことです。
10代20代始めは、体調を崩してばかりいて、仕事を休むことがたくさんありました。
それは、消極的な思考をしていたからなのです。
とにかく私は、自分を元気にする言葉を、ブツブツ毎日唱えていました。
以前『マーフィーの法則』ついてお話ししたことがありますが、肯定的なアファメーションを唱えたにも関わらず、現実が変わらなかったということがあります。
このような肯定的なアファメーションを唱えることも、もちろん大切です。
しかし、積極的な心が土台になく、上辺だけでアファメーションを唱えていても、その場限りになってしまいます。
だから、天風さんは、「思考習慣を作りなさい。積極的な心という入れ物を作りなさい」と言います。
そのうえで「私は幸せな結婚をする」「私はお金持ちになる」と唱えることで、効くようになるのです。
要するに、心の在り方がまずは大切だということです。
欲しいものばっかりを引き寄せようと思っても、普段どんなことが頭の中を占領しているか?ということがとても重要です。
天風さんは、このことに気づかせてくれました。
最後に
いかがでしたでしょうか?
ぜひ、あなたもこの本を読んでみてください。
言い回しが難しいところもありますが、隅から隅まで読むのではなく、気になったところをパラパラめくり、マーカーで記したり、アファメーションを唱えるなどして、アウトプットをしてみてください。